多重人格とハイスコアガールの意外な共通点

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ハイスコアガールで覚える英単語

時期というものがあるわけだけど、つまり今言いたいのは、マンガというものはなぜだか自分が読んでいるシリーズが一つ一つ終わりを迎えていく時期というのがある。これは多分マンガだけではなくて、いろいろなジャンルでそうなんだろう。その終わりが何かもっと大きい原因によるのか、ただの偶然なのかはわからない。いまのところ、このことに関してはただの偶然だと思っているのだけど。

 

もうすぐ終わりそうな超大作といえば『進撃の巨人』だけど、すでに終わってしまった、あるいはこれから終わりそうな作品はいくつかある。『食戟のソーマ』はすでに単行本の最終巻が出て、今はアニメの第4期をやっているがこれがラストになるのだろうか。『レディ&オールドマン』も最終巻が出た。『ハイスコアガール』も終了したがアニメの二期をやっている。『源君物語』も終了した。『早乙女選手、ひたかくす。』も今日発売のスピリッツで最終回。『響 小説家になる方法』も最新号で最終回だった。『ユーベルブラット』も終わった。『ふたりのおうち』も終わったなあ。『ちひろさん』は休載中だがどうも長くなる予感。

 

 

そのほか最終盤と思われる作品がジャンプでは『鬼滅の刃』『約束のネヴァーランド』『ハイキュー!』がある。『宝石の国』もカタストロフは近い感じだ。

 

 

ジョージ朝倉
小学館
2019-08-09



 

ただ、新しく読み始めた作品も多くある中で、今一番おもしろいのがスピリッツ連載中の『ダンス・ダンス・ダンスール』だ。

 

この作品、特に今やっているコンテンポラリの岩井の振り付け、曲はホーミーという作品は衝撃的なのだけど、この作品をなぜ潤平がこれだけ踊り得るのかということがどちらかというと疑問だったのだけど、それが今週の話でだいぶ分かった感じがする。

 

 

潤平は自分のことをハッピーボーイだと言っていたけれども、それはやはり「作った自分」という部分があって、魂の底には父が死んで以来の周りの同情や憐憫、それにかこつけた見えない中傷、嘲笑など、たましいのそこでどろどろとしたものをずっと抱え続けていたことについに向き合うことになった。そして自分の外面をへらへらさせて周りとうまくやっている、という事実を曝け出す「あの顔」。そして気がつく、「本当の男らしさは、自分を貫けることだ」と。

 

 

「芸術というものは心病むものには救いになり、心健やかなものには問題提起になる」という岩井の言葉は半端ではなくて、ホーミーが歌われた美しい大地を見る自分と、バレエという肥沃な大地を重ねてここで生きる決意を語る。

 

 

「思い出せ!バレエを選び取った日を!!」というその言葉が、潤平を突き動かした「片足のもげたダンサー」にも届く。

 

 

どろどろの、絶望さえよくわからなくなった、自分のみじめささえ気づかないでいた場所から抜け出し、幾たびもの絶望に突き当たりながら本当の自分を見つめ続けることでバレエという大地に生きることを決意した高揚と、また生きることができる歓喜を踊りきったとき、そこに何が開けるのか。

 

 

『ダンス・ダンス・ダンスール』は私にとっていま最も読みたい作品であることは間違いないと思う。

 

 

そのほか最近読み始めたもので面白いのは『Dr.Stone』『新・信長公記』『水は海に向かって流れる』『TIEMPO』『バジーノイズ』『君は放課後インソムニア』『東京卍リベンジャーズ』『妻、小学生になる。』などがある。一度終了した『空電ノイズの姫君』もイブニングに移籍し、『空電の姫君』としてまもなく第1巻が出るらしく、これも楽しみだ。

 

 

この入れ代わりの時期にどういう意味があるのかはよくわからないのだが、これからもたましいをえぐったり、生きる喜びや生きられるんだという慰め、わくわくを与えてくれるようなすばらしい、つまり「心を病んだものには救いとなり、心健やかなものには問題提起となる」ようなマンガがたくさん生み出されていってほしいと思う。

終了した、あるいは終了しそうな作品

 

諫山 創
講談社
2019-08-09



 

佐伯 俊
集英社
2019-10-04



 

オノ・ナツメ
集英社
2019-10-18



 

押切 蓮介
スクウェア・エニックス
2019-03-25



 

稲葉みのり
集英社
2019-05-17



 

水口 尚樹
小学館
2019-07-12



 

柳本光晴
小学館
2019-06-28



 

塩野 干支郎次
スクウェア・エニックス
2019-06-25



 

艶々
少年画報社
2019-05-30



 

安田弘之
秋田書店

2018-12-14



 

吾峠呼世晴
集英社
2019-10-04



 

出水 ぽすか
集英社
2019-10-04
 
 
 

 

古舘 春一
集英社
2019-09-04
 
 
 

 

市川 春子
講談社
2019-08-23



今面白い作品

 

稲垣理一郎
集英社
2019-09-04



 

甲斐谷 忍
講談社
2019-10-04



 

田島列島
講談社
2019-05-09



 

飯野大祐
集英社
2019-08-19



 

むつき 潤
小学館
2019-09-30



 

オジロマコト
小学館
2019-09-12



 

和久井 健
講談社
2019-10-17



 

村田椰融
芳文社
2019-10-16



 

冬目 景
講談社
2019-10-23

 

ハイスコアガールのセール通販情報、雑誌から出てきたようなトレンドガールになれるかもしれません

監督:内藤瑛亮

主演:山田杏奈、清水尋也、大谷凜香、大塚れな

 

ハイスコアガール」「でろでろ」などで知られる押切蓮介の人気サスペンスコミックを、「ライチ☆光クラブ」の内藤瑛亮監督のメガホンにより実写映画化。東京から田舎の中学校に転校してきた野咲春花は、学校で「部外者」扱いされ、陰惨ないじめを受けることに。春花は唯一の味方であるクラスメイトの相場晄を心の支えに、なんとか耐えていたが、いじめはエスカレートしていくばかり。やがて事態は春花の家が激しい炎に包まれ、春花の家族が焼死するまでに発展。春花の心はついに崩壊し、壮絶な復讐が開始される。主人公の春花役を本作が初主演となる「咲 Saki」の山田杏奈が演じる。(映画.com)

2017年製作/114分/R15+/日本
配給:ティ・ジョイ

 

「フルスイングしたが、気合い入りすぎて凡打」

 

とにかく救いようがない内容だった。

 

春花が壮絶ないじめに遭い家族まで殺されてしまう。

そして、いじめた人間を次々に殺していく。

 

最初の3人の女子高生と、その次の男子高校生3人を葬るまでは非常にテンポが良かった。

復讐の鬼と化して、表情一つ変えない春花が次々に復讐を遂げていくさまは、

非常にクールでいじめっ子も自業自得といったところだった。

 

だが、いじめの主犯格の妙子と春花が接触するあたりからテンポが悪くなった。

唯一の理解者だった相場ですら、とんだサイコ野郎だということがわかり、

いよいよ救いがなくなっていくと、

そこからはただの殺し合いと化してしまった。

 

漫画の原作をある程度再現していたのだろうけど、

復讐の鬼となった春花がもっと突き進む姿が見たかったし、

これほどの地獄を味わった春花には救いのあるラストを用意してほしかった。

 

ただ、この内容で2時間は正直キツイ。

せめて1時間40分程度で良かったんじゃないかな。

 

担任の教師が親に詰め寄られて除雪機に飲み込まれて死ぬシーンとか、

「別にそんなんいらんし」と引いてしまった。

あんなイカれた教師は、そのまま生きて存在しているだけで十分怖いわ。

 

俳優一人ひとりの演技は、若さが目立ち、

底からこみ上げてくる怒りや憎しみや恐怖がまだまだ足りない気がした。

もっと、下品で、もっと狂気を帯びてほしかった。

 

ちなみに、こういう内容が浅い映画は、

疾走感や、インパクトで見せるのが一番良いと思う。

大した深みもなくダラダラただの殺し合いを見せられるよりも、

春花が復讐しまくって、最後はスカッと終わるくらいの爽快感があったほうが、

この映画をもっと好きになれた。

 

それにしても、ドラマの舞台となる、このクラス、というかこの町。

頭のおかしいやつが多すぎるだろ。

 

そして、これほどの凄惨な事件が起こっているにも関わらず、

警察が動いている様子が殆ど感じられない。

これはもう法治国家にある町とは思えない。

 

リアルを求めてしまってはいけないのだとわかりながらも、

そうした変な考えが、

ちょこちょこ鑑賞の邪魔する余地を与えてしまった中盤以降が実に惜しかった。